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ミッチェル・デュークの献身的なプレーをもっと見て欲しい!という伝えたいこの気持ち

5/20に行われたアウェー・浦和レッズ戦は2点をリードされながら64分からの7分間で3ゴールを決めて逆転するという離れ業をやってのけ、結果的には引き分けだったものの首位浦和から勝ち点1をもぎ取りました。

前半は防戦一方でまったく手も足も出ず、試合を通じても3失点してしまったことは反省点ですが、FW鄭大世チアゴ・アウベス頼みだった攻撃陣に厚みをもたせたのは2失点後に投入されたMFミッチェル・デュークでした。

 

ポジションはMF枝村匠馬に変わって入った右のサイドハーフでしたが、守備をこなしながら攻撃を活性化させるミッションを十分に完遂し、チームに大きく貢献しました。

デュークといえば2015年の降格年に加入し29試合に出場しましたが、その当時から本職ではないウイングバックで主に起用されていたこと、初の海外移籍で馴染むのに時間がかかったこと、大事な場面でシュートが決まらないこと、なによりチームが降格したことで助っ人としての物足りなさを指摘されました。

J2を戦った2016シーズンには序盤の7試合に出場しアウェイ・モンテディオ山形戦では決勝点となる1ゴールを決めたものの、練習中の靭帯損傷の怪我でその後のシーズンを欠場し、助っ人としての評価を得ることが出来ませんでした。

ここまでの流れによってデュークに対しては懐疑的な見方をするファンがいるのも事実ですが、実績に残らない大きな貢献をしているのも確か。

今シーズン見せているように、高さを活かしたポストプレーでのハイボールに対する無類の強さ、身体の大きさからは想像できないスピートを活かした推進力、時折見せるロングパスの正確さと視野の広さ、スピードや重さのあるシュート(浦和戦でのポストに当たった時の音を聞けばわかると思いますが)、などなど、目を見張るプレーを見せてくれています。

そして何より真面目さ。途中投入されることが多く「まずは守備」という指示の下、相手との一対一を長い足を使って制したり、セットプレーでも高さを活かしてヘディングでボールを跳ね返したりと重要な役割を果たしています。

プレーとは直接関係ありませんが、オレンジのスパイクを履いているというところも注目したいポイントです!

 

本来は点取り屋の選手ですからもっと前線に顔を出してゴールにも絡みたいはずですが、それを我慢してチームのために貢献している姿が見られます。

前節サガン鳥栖戦ではベンチにも入れず、「フラストレーションがたまった」とコメントしています。

選手によっては腐りそうになってもおかしくない起用のされ方をしていると思いますが、愚直なまでにチーム事情を優先したプレーに徹しています。

(おそらく鳥栖戦にも終盤出ていたら、守備でも貢献し引き分けることはなかったでしょうね。)

そして、2シーズン前には目立ったミスも、ここのところはめっきり減っています。これは小林伸二監督からの「落ち着いてプレーしろ」というコーチングがだいぶ活きているのではないでしょうか。

デュークに懐疑的な見方をしている方も、是非チームのために奮闘しているデュークのプレーに注目してほしいと思います!

浦和戦を評する静岡新聞には以下のように書かれています。

2点差逆転も勝てず J1リーグ第12節・清水(静岡新聞)
http://www.at-s.com/sports/article/shizuoka/spulse/game/361538.html

前節まで「点」だった2トップを「線」につないだのは、途中出場のデュークだ。前節は10試合ぶりにベンチを外れたが、小林監督が練習の取り組みの良さから起用した。0―2の場面で投入される際、指揮官から「サイドでしっかり守備をしながら、チャンスがあったら一気に行け」との指示を受けた。右サイドの低い位置で相手の攻撃を食い止め、ボールを奪うと前線に飛び出して2トップの得点に絡んだ。

チームは6試合勝ちなし、3試合連続引き分けと勝ちきれていない。だが、能力の高い看板選手を引き立てるデュークのような脇役が出てくれば、チームは変わってくる。

たしかにそうですが、決してデュークは脇役クラスの選手じゃないですね。テセ、チアゴとともに十分主役級の働きができると思います。早くリーグ戦でも先発起用されて、3人で相手ディフェンスを混乱させるような猛攻を期待します!

「半年」といわれている契約ももちろん更新してもらって、夏以降も清水で活躍してもらいたいものです。

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