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FWミッチェル・デュークとDFレアンドロ・フレイレが契約満了で退団 チームプレーと熱いハートでエスパルスを支えた記憶に残る外国人選手

連日の契約満了のお知らせでした…。

4シーズンに渡って清水でプレーしたオーストラリア出身のFWミッチェル・デュークと昨シーズンから2シーズンプレーしたDFレアンドロ・フレイレがともに契約満了で退団となります。

ミッチェル デューク選手 契約満了のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/41602/

このたびエスパルスは、ミッチェル デューク選手と来季の契約を締結せず、今季をもって契約満了とすることを決定しましたので、お知らせいたします。

ミッチェル デューク (Mitchell DUKE) FW 19

■出身地
オーストラリア

■ 生年月日
1991年1月18日

■身長/体重
186cm/84kg

■選手歴
セントラルコースト・マリナーズFC(オーストラリア) - ブラックタウンシティ・デーモンズ(オーストラリア) - セントラルコースト・マリナーズFC - 清水エスパルス(2015)

■2018成績
J1リーグ(22試合/0得点)・リーグカップ(4試合/1得点)・天皇杯(1試合/0得点)

■通算成績
J1リーグ(82試合/2得点)・J2リーグ(7試合/1得点)・リーグカップ(13試合/1得点)・天皇杯(4試合/1得点)

■コメント
『皆さんのサポートに感謝しています。ありがとうございました。エスパルスで過ごした時間は本当に楽しかったですし、皆さんが良い雰囲気を作ってくれたこと、そしてどんな時も前向きな応援をしてくれたことが嬉しかったです。心の中にはどんな時も、エスパルスへの気持ちがあります。エスパルスに関わる全ての方のご健闘を祈ると同時に、エスパルスの将来の成功を願っています』

 
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外国籍選手はシーズンが終わればいつ退団してもおかしくないのはわかっていますが、4シーズンも在籍したデュークの退団は本当に悲しい。

2015シーズンに清水に加入したデューク。24歳の彼にとっては初めての海外移籍が清水でした。

初の海外移籍ということ。24歳というこれからがサッカー選手として一番活躍でき、一番成長もできる、その年齢で清水を選んでくれたこと。希望を持って清水に来てくれたはずです。

しかし、残念ながらそのシーズンは清水にとってはどん底のシーズン。

助っ人としてチームやサポーターに期待されて加入しながら、チームは成績も内容も最低で、さらにフォワードとして加入したのにサイドハーフやサイドバックでのプレーを求められ、結果としてデューク本人の評価も芳しいものではありませんでした。

しかし、当時から不器用ながらもとにかく献身的にプレーを続けるその姿勢に心打たれるサポーターもいました。私もその一人でした。

 

2016シーズンはチームがJ2降格しながらも清水に残留。J2であれば彼の能力は開花するであろうと思われました。

第5節のモンテディオ山形戦ではフォワードとして初先発した試合でゴールを決めて期待が最高潮に達した直後に右膝前十字靭帯を損傷し、結局そのシーズンは7試合の出場に留まりました。

 

J1に昇格した2017シーズンにもチームに残留。怪我からの復帰シーズンでしたが、4シーズンの中で一番輝いたシーズンだったのではないでしょうか。

当初控えからのシーズンでしたが、第12節の浦和レッズ戦で0-2の劣勢から途中投入されると強烈な推進力、高さ、スピードで攻撃を活性化させ、一気に3-2に逆転させる活躍を見せました(最終的には3-3)。

その後は先発に定着。チームに怪我人が続出する中で左右のサイドハーフやトップを任されハードワークでチームを幾度となく救います。

また、小林伸二監督の指導のもと、Jリーグでのプレーにもなれ、見違えるようにプレーが上手くなりました。

 

そして4年目の今シーズン。堅守速攻を掲げるチームには非常にうってつけの存在でしたが、日本人の若手選手が急成長したこと、また後半戦は外国籍選手枠の関係もありベンチに入れなかった試合も多くあったことで出場機会は減少することに。

それでも試合に出れば持ち前の気合あふれるプレーでピッチを駆け回りました。他の外国人選手が試合に出られないときでもデュークがいるという安心感がありました。

 

この4シーズン、チームにとっても本人にとっても紆余曲折、いろいろなことがありましたが、そんな中でも常に前向きにひたむきにプレーしてくれたこと。

そして最初にも書きましたが、24歳から27歳という選手にとって一番活躍ができるであろう年代に、どん底状態の清水でプレーすることを選択してくれたデュークには感謝しかありません。

 

本人の残りのサッカー人生や、清水に在籍している間に結婚し子どもが生まれたその家族のために…など新しい環境で生活をする、そういう時期が来たのだと思います。

今後の彼と彼の家族の人生に幸せが続くことを祈っています。

幸い?SNSを多用するデュークの動向はこれからどこに行ってもウォッチできますので、引き続き応援したいと思います!

 

 

そしてもうひとり。DFフレイレも退団となります。

フレイレ選手 契約満了のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/41603/

このたびエスパルスは、フレイレ選手と来季の契約を締結せず、今季をもって契約満了とすることを決定しましたので、お知らせいたします。

フレイレ (Leandro Freire de Araujo) DF 4

■出身地
ブラジル

■生年月日
1989年8月21日

■身長/体重
187cm/82kg

■選手歴
オルダバス(2014/カザフスタン) - CDナシオナル(2014-2015/ポルトガル) - アポロン(2015-2016/キプロス) - チャベス(2016/チャベス) - 清水エスパルス(2017)

■2018成績
J1リーグ(29試合/0得点)・リーグカップ(1試合/0得点)・天皇杯(2試合/0得点)

■通算成績
J1リーグ(40試合/0得点)・リーグカップ(3試合/0得点)・天皇杯(3試合/0得点)

■コメント
『この2年間は自分にとって、かけがえのない時間だったと思います。1年目は自分にとって苦しいシーズンでしたが、スタッフ、チームメイトの支えがあって乗り越えることができました。今季に関しては、素晴らしい1年だったと思います。ファンの方々、スタッフの方々、クラブの方々、そして チームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。残念ながら来季エスパルスでプレーすることができないことは、悔しいですし、エスパルスに残りたい気持ちは強いですが、これまで自分や自分の家族をサポートしていただき、エスパルスには本当に感謝しています。選手みんなの活躍を祈っていますし、エスパルスにはさらにステップアップしてもらいたいと願っていますので、これからもずっと応援しています』

当初の話だとフレイレとは3年契約とも聞いていましたが、契約満了ということは2年+1年のオプションということだったのかもしれません。

本人が「清水に残りたかった」というコメントをしていることから、後任のあてがありクラブが決断したのか、もっといいオファーが来ていて代理人が決断したのか…。せっかくチームにフィットしたのに残念です。

 
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フレイレはJ1に復帰した2017シーズンに清水に加入。当時J1残留を目指していた清水にとって「センターバックもボランチも出来る、ポルトガルリーグからくるブラジル人」ということで大いに盛り上がり、期待されていました。

しかし、開幕・2戦目と先発出場を果たしたものの、Jリーグにフィットするのに時間がかかり、また途中で怪我もあり、いつしかベンチ要員として過ごすことに。

それでも常に前向き、ベンチからも檄を飛ばし、味方のゴールを喜び、熱いハートでチームを鼓舞し続けました。

 

今シーズンはヤン・ヨンソン監督の元、レギュラーのセンターバックとして29試合に先発、28試合でフル出場。

プレーの途中に熱くなりすぎて合計7枚の警告を受け、ヒヤヒヤするシーンもありましたが、GK六反勇治DFファン・ソッコとの連携で固い守備を見せ、今シーズンの失点数低下に大きく貢献しました。

J1で活躍できることを証明したことで、来シーズンもセンターバックとして活躍を期待していましたが、退団ということに正直驚いています。

 
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チームプレーに徹し、チームの成長に大きく貢献してくれたデューク、フレイレの2人が同時に退団するのは本当に寂しいですね。

改めて今までの活躍に感謝。そして新しいチームでの活躍を祈っています!

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